医療関係者の方々へ

SEMIさっぽろは言語的理由で患者が享受できる医療の機会や質が差別されず、医療提供者側は訓練を受けた医療通訳者を用意する責務があると定めている諸外国の医療システムを日本でも実現できることを目指し、医療通訳のプロフェッショナルとして日々研鑽を積んでいます。

 

札幌市における医療通訳について

札幌市には2025年1月1日現在20,665人の外国籍市民が在住しており、札幌市の全人口の約1%を占めています。この数は10年前の約2倍にあたり、その数は現在も増加し続けています。

SEMIは2009年に活動を開始し、9年後の2018年に通訳依頼累計件数が5,000件を超え、その後、わずか5年の2023年に累計10,000件を超えました。通訳依頼が増加する一方、SEMIは人材不足や会員の高齢化に直面しており、持続可能な活動がますます困難になってきています。SEMIは会員数20人にも満たない小さな団体であり、通訳者が通訳業務に加え、経理、事務、総務等のさまざまな管理運営業務もボランティアべースで行っています。

全国的に見ても、医療通訳者はさまざまなトレーニングを受け、高い専門性を持って活動しているにも関わらず、その社会的地位がいまだ確立されておりません。

医療通訳の場面には、医療機関、通訳者、そして患者だけでなく、行政や関係機関も関わっています。言葉の壁によって患者が不利益を被ることのなく医療を受けられるように、すべての関係者が一体となって取り組むことが理想です。

通訳現場でご理解・ご協力いただきたいこと

円滑なコミュニケーションのため、下記についてご理解とご協力をお願いします。

通訳者ができないこと

1)通訳者は患者様の付き添いではないため、下記のようなことはできません。

    • 患者様の体に触れる、支える、医療行為をお手伝いする等
    • 車いすの患者様の車いすを押す
    • 患者様が乳幼児連れの場合、処置中に通訳者が一時的でも乳幼児の世話をする

 

2)翻訳は原則いたしません。

書類の翻訳はいたしませんので、医療関係者様がその内容を直接患者さまにお話、ご説明くださるようお願いします。通訳者は、その内容を全てそのまま患者様に通訳します。

ご協力いただきたいこと

3)話し方のお願い。

通訳者ではなく、患者様にお話しください。また、より正確な通訳を行うため、2~3文で区切る、簡潔に話す、を心がけていただきますようお願いします。

4)混雑時のお願い。

待ち時間が長時間になることが予想される場合、ご配慮をお願いします。1人の通訳者が1日に複数件の通訳をかけ持つことがあります。

 

通訳依頼・ご支援について

SEMIでは患者様からのご依頼に基づき通訳を派遣しておりますが、医療機関様より通訳を連れてくるよう言われている患者様も多く見受けられます。医療機関様からのご依頼による派遣につきましても、あらかじめSEMIsapporo@gmail.comにお問い合わせ下さい。また、ご寄附も歓迎しております。